アジサイの色を変える方法

いよいよ梅雨の季節が近づいてきましたね。
雨が降り続き、ジメジメとした梅雨は1年の中で一番憂鬱な時期ではないでしょうか。

そんな梅雨の季節に、私たちの目を引くのが色とりどりのアジサイです。
青や紫、ピンクや赤など優しい色が多くありますが、そんなアジサイの色の違いは、土の酸度によって変化すると言われています。
アジサイのさまざまな色のベースとなっているのが、ブルーベリーに多く含まれ、布を染める染料として使用されている「アントシアニン」という色素です。 そこに「補色色素」と、土の中に含まれる「アルミニウム」が働いて色が作られるのです。
土の中の「アルミニウム」がアジサイの根に吸収され、「アントシアニン」と結合するかどうかで、花の色が決まります。
この「アントシアニン」の、「酸性」、「アルカリ性」、「中性」の度合いによって、「酸性」は青色、「中性」は紫色、「アルカリ性」は赤色のアジサイに変わると言われています。

アジサイ
普段よく目にするアジサイは、青や紫系の色が多いと感じたことはありませんか。
日本は火山大国であるために酸性の土壌が圧倒的に多く、また雨も多い影響で、「酸性」「アルカリ性」の強い、青や紫のアジサイが多いのです。

そんなアジサイの色を赤系に変える方法があるのをご存知でしょうか?
それは、普段ゴミとして捨ててしまう卵の殻を使うのです。
卵の殻を洗って乾燥させたものをパウダー状になるまで砕き、それをアジサイに撒くだけで、卵の殻に含まれる炭酸カルシウムの弱アルカリ性の成分により、アジサイの色を赤く変えるのです。
また、卵の殻はそれだけでなく、植物や野菜などを育てる際に土に混ぜることで肥料の役割も果たすのです。
普段捨ててしまう卵の殻を再利用し、肥料にすることでゴミも減るため、エコに繋がりますね。
皆さんもぜひ試してみてはいかがでしょうか。

雨が多く、憂鬱な梅雨の季節が始まりますが、雨に打たれ雫でキラキラとしたアジサイはとても美しいですよね。
色鮮やかなアジサイを見て、梅雨を楽しんでみませんか。